国立競技場 オープニング/ハーフタイム演出 @早慶クラシコ

概要
国立競技場(MUFGスタジアム)で開催されたサッカーの早慶戦「早慶クラシコ2026」において、試合前のオープニングとハーフタイムで行う観客参加型ショーの演出システムを開発した。
早慶クラシコは選手が長く目標にしてきた舞台であり、試合を見た子どもがその姿に憧れいつか自分もここに立ちたいと思う場であって欲しい。そんな主催者の想いを受け「客席のウォーミングアップ」をコンセプトに定めた。選手がピッチでアップをするように、観客にも声を出すまでの助走がいる。試合前に一度笑って声を出しておけば、キックオフからの声援が変わる。
2つのメインビジョンとスタジアムを一周する3層のリボンビジョンを同時に使い、前半はお題に沿った変顔のスコアを競う「早慶、表情筋バトル!!」、後半は両校サポーターの声量の大きさを競う「声量対決」を行った。
当日の来場者は10,105人。試合前とハーフタイムの待ち時間を選手への声援へつながる時間に変えた。
前半戦:早慶、表情筋バトル!!
両校から1人ずつが代表となり、お題の変顔で対決する。3ラウンド勝負で、勝った数が多い方が前半戦の勝者となる。
ルーレットでお題が決まり、カメラマンが客席から1人を捉えると「お前だ!!」でロックオンされる。 10秒のカウントダウンののちシャッターが切れ、その瞬間の表情をAIが判定して得点を算出する。
採点は顔認識で行い、52種類の表情パラメータからスコアを算出した。
自分の顔が巨大ビジョンに出るかもしれないというワクワク感と、早慶両校にいるお調子者のクローズアップによって、最初の場の温めを図った。
後半戦:声量対決
両校のサポーターの声量を計測して勝敗をつける。3ラウンド勝負で、勝った数が多い方が後半戦の勝者となる。 参加者の声量をリボンビジョンで可視化し、自分たちの声がそのまま会場の絵になる演出とした。
対決の前には、両校それぞれに練習の時間を設けた。 いきなり計測を始めるのではなく、参加者が声を出しやすい環境を整える時間とした。応援歌に馴染みのないサポーターが、歌を覚える時間としても機能した。
後半戦では全力で声を出す準備を整え、応援歌のインプットや声を出すことへの恥じらいを取り払うことで、選手への声援を出しやすくするよう設計を行った。
オープニング全体を通じて早慶両校のサポーターが対決を行うことで、両校の自校愛を高め、のちに続く試合にも感情移入しやすい環境を整えた。
10,105人の来場者
当日は10,105人の来場者が訪れた。
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